「フック(hook)」と「API」はプログラミングでよく出てくる用語ですが、
似ているようで役割や使われ方に違いがあります。
🔧 フック(Hook)とは?
フックは、処理の途中に外部のコードを差し込める
“仕組み”です。
たとえばあるアプリやライブラリが、
特定のイベント(例:保存前、ログイン後など)のときに
カスタムコードを実行できる場所(フックポイント)を提供する場合、
それが「フック」です。
- 主にイベント駆動型で使われる
- ライブラリやフレームワークが用意した処理の“途中”に割り込める
- 開発者が柔軟に拡張・変更できるようにする手段
- 多くは「コールバック関数」を登録する形で使う
🧠 例:
js// ReactのuseEffect(副作用のフック)
useEffect(() => {
console.log('コンポーネントがマウントされた');
}, []);
🧩 API(Application Programming Interface)とは?
APIは、あるソフトウェアやサービスが他のコードとやり取りするための
“インターフェース”です。
関数、メソッド、エンドポイントなどを通じて、特定の機能やデータにアクセスできます。
- 明確な関数やメソッドの仕様書(インターフェース)を持つ
- 使う側が能動的に呼び出す
- ソフトウェア間の「契約」や「取扱説明書」に近い
🧠 例:
js// JavaScriptのfetch API
fetch('https://api.example.com/users')
.then(res => res.json())
.then(data => console.log(data));
🔍 フックとAPIの違いまとめ
| 項目 | フック(仕組み) | API(インターフェース) |
|---|---|---|
| 主体 | 呼び出される(受動的) | 呼び出す(能動的) |
| 目的 | 処理の一部を差し替え・拡張する | 機能を提供する |
| 使用タイミング | 特定のイベントやタイミングで自動実行 | 任意のタイミングで開発者が実行する |
| 例 | ReactのuseEffect、WordPressのadd_action | fetch API、Google Maps APIなど |
🌟 両者は共存することも多い
たとえば、あるAPIが用意されていて、それに対して拡張用のフックが提供されている、
というケースもあります(例:WordPressやNode.jsのExpressミドルウェアなど)。
フックは、一連のプログラムの流れで、フックポイントが提供され、そこまでの処理結果
を変更したり、追加の処理を記述できる事を可能とする
”仕組み”
ではReactのフックは?
Reactコンポーネントのライフサイクルや状態管理を扱うための”仕組み”です。
🌀 Reactの「フック(Hooks)」とは?
Reactのフックは、
関数コンポーネントの中で状態やライフサイクルの処理を使えるようにする関数
たちです。
つまり関数です。
自分で作る事も可能だし、用意されているものもあります。
記述を呼び出す場所がフックポイントになります。
📌 背景
昔のReactでは、クラスコンポーネントを使わないとstateやcomponentDidMountみたいな
ライフサイクルの操作ができなかったんですよ。
でも、フックを導入したことで
関数コンポーネントでも強力な機能が使えるようになったんです。
ブラウザのイベントと関連して使う事が多いけれど、それだけではない。
🎣 フックは「フックポイント」というより「ライフサイクルや状態への入り口」
例えば:
useEffect
これは「コンポーネントのマウント(表示)・更新・アンマウント(削除)」に対して
処理を差し込めるフックです。
これは裏ではブラウザのDOM描画と関係しますが、
直接ブラウザのAPIにフックしてるわけじゃないです。
jsuseEffect(() => {
console.log("マウントされたよ");
return () => {
console.log("アンマウントされるよ");
};
}, []);
useState
Reactが内部的に管理してる状態管理の仕組みです。
これは全くブラウザの機能とは関係なく、
Reactが状態を記憶・更新するためのものです。
jsconst [count, setCount] = useState(0);
🧠 ブラウザ機能と関わる場面もあるけど…
たとえばuseEffectの中でwindow.addEventListenerやfetchなど、
ブラウザの機能(DOM APIやWeb API)を使うケースはよくあります。
でも、それはあくまで「フックの中で開発者が使ってる」だけです。
つまり:
Reactのフックは「ブラウザの機能をフックするための仕組み」ではなく、
Reactのライフサイクルや状態に“フックするための仕組み”です。
🚪イメージするとこんな感じ
- Reactフック:Reactのイベント(描画・更新・破棄など)に
「処理を差し込める入口」 - ブラウザAPI:Webページで何か動かしたいときに使う道具箱
(window,document,fetch, など)
ブラウザのイベントに関連付けて、Reactのコードでフックを使う事が多いけれど、
フックはあくまでもReactのイベントに関連付ける”仕組み”となります。


